第4章 気づけば100万円、そして200万円。投資したくて自然に貯まった

投資したくて自然に貯まった 株式投資

株式投資を始めて3年目、私の総資産は100万円に到達し、その年のうちに200万円を超えました。大半は証券口座の資産でした。

当時の私に「100万円の壁を越えた」という感慨はなかったようです。取引記録から資産の推移を確認できますが、達成した瞬間の記憶は残っていません。将来の結婚などを考え、何となく300万円くらいはあった方がよいと思っていた程度でした。

資産が増えた一番の理由は、まだ運用益ではなく入金力です。毎月5万円を給料から入れ、ボーナスもほぼ全額を証券口座へ。売買益も使わず、そのまま残していました。

当時の配当は「配当金領収証」を郵便局へ持って行き、現金で受け取っていました。そのまま財布に入るため、再投資の感覚はありません。私は今では証券口座への振り込みを利用しており、便利になったものだと感じます。

節約を頑張っている意識もありません。株を買いたいから証券口座へお金を入れる。入れたお金は、普段の生活では存在しないものとして扱う。その繰り返しで自然に貯まっていったのです。

一方、この頃からしばらくは、投資でも年間30万円ほどの利益が続いていました。今では「よくビギナーズラックが続いたものだ」と思います。

もちろん、買値の半分近くまで下落し、大きな損失を出した銘柄も複数ありました。調子に乗ったというより、右も左も分からないまま、株式売買が楽しくてはしゃいで転んだという方が近いでしょう。それでも同じ銘柄で損を取り返そうとはせず、別の銘柄へ移っていました。

資産が増えるにつれて、複数の銘柄へ分けて投じるようになりました。低位株だけでなく、誰もが知るような有名企業も選ぶようになりました。それでも当時の保有銘柄を振り返ると、企業の中身よりも購入しやすい価格を優先していたことが分かります。今の私なら、単価が安いという理由だけでは絶対に買いません。

印象に残っているのが、マクドナルドの株主優待です。優待券でセットを無料で食べられることが衝撃的で、友人にもごちそうしました。今思えば、少し得意げだったかもしれません。

同時に、株主は商品やサービスを楽しみ、企業は利用者やファンを増やせる。株主優待が双方にメリットのある仕組みだと、初めて実感しました。今も投資先を選ぶ際に優待を少し意識するのは、この体験がルーツです。

この頃は、資産形成というより株式売買を楽しんでいました。ただ、その楽しさが入金を続けさせ、最初の200万円を使わずに残す力になりました。

振り返れば、最初の資産の壁を越えた主役は複利ではありません。少額でも入金を続け、投資のお金を生活費から切り離したことでした。この土台が、その後の500万円につながっていきます。

次回は、会社の先輩から学んだ長谷工の再建と、資産500万円に到達した頃を振り返ります。

※本記事は、筆者自身の投資経験を記録したものであり、特定の金融商品や銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断は、ご自身の状況を踏まえて行ってください。

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