2000年、なけなしの20万円で株式投資を始めた私が、最初に買った銘柄は株式会社青木建設(以下、青木建設)でした。
選んだ理由は、とにかく株価が安かったから。当時は1,000株単位で購入する銘柄が多く、少ない資金では単価の高い株には手が届きませんでした。低位株は好みというより、現実的な選択肢だったのです。
企業業績や財務は一切見ておらず、書籍で勉強し始めたローソク足を、分からないなりに眺めていました。
青木建設は買った後に値下がりし、驚いて売却。初めての取引は損失で終わりました。それでも懲りずに別の低位株を買い、同じ年には青木建設にも再挑戦しています。しかも、最初より高い価格での買い直しです。「今度こそ取り返せる」と思ったのでしょうが、二度目も負けました。
ところが2年目になると流れが変わります。この年は買いと売りをそれぞれ10回ほど行い、売却した銘柄は一つを除いてすべて利益になりました。
なかでも、2000年に購入したグンゼ産業株式会社(現在の株式会社GSIクレオス)は、翌年に約1.5倍で売却。年間では、当時の手取り月給約1か月半分の利益が出ました。初めてまとまった利益を得たことは、今でもうれしく覚えています。ただ、才能があるとは思わず、「今回は運がよかった」と感じていました。
後から知ったことですが、青木建設は2001年に経営破綻し、既存株主の資本は失われることになりました。もし保有を続けていたら、投じたお金はほぼすべて失っていたことになります。値下がりに驚いて売っただけでしたが、結果的には初心者らしい損切りに救われました。
毎月5万円とボーナスを貯める方針は、投資を始める前から決めていました。ただ、この成功がなければ、そのお金を証券口座へ入れ続けていたかは分かりません。振り返れば完全なビギナーズラックでしたが、早い段階で利益を経験できたことが、その後も投資を続ける理由の一つになったのだと思います。
今回の格言
「捨てる神あれば拾う神あり」
青木建設で二度の損失を経験した後、別の銘柄で思いがけない利益を得ました。そのビギナーズラックが、失敗の後も投資を続ける理由の一つになりました。
次回は、資産100万円、そして200万円に到達した頃を振り返ります。
※本記事は、筆者自身の資産形成に関する経験や考えを記録したものであり、投資や特定の金融商品の購入を推奨・勧誘するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

